歴史の遺物・水準点 昭和5年
水準点

水準点


【諏訪神社施設案内】
本殿神楽殿末社堂石造仏群ご神木
旧名木(袂杉の切り株)|水準点らしき石|
インド国王の銘がある碑
本殿の左脇にある小さな石。その正面には「昭和五年 (1930)」とあり、右の面には 「内務省」、左には「荒川」と彫られています。
掲載した後に、石の脇に説明の看板が立ちましたので転記します。

諏訪神社境内の水準点
諏訪神社境内には、標石型の水準点が設置されています。明治9年以来、内務省は国土の測量のため、水準点の設置をおこなってきました。
水準点とは、水準測量を行う際に基準とする点です。境内の水準点標石をよく見ると、それぞれの面に「内務省」「昭和五年」「荒川」「不B.M.1」と刻まれているのが判ります。「不」の字に見えるマークは「几(き)号」といって「不」の字の横棒が樟高を表します。「B.M.」とは、水準点を表す英語「ベンチマーク」の頭文字で、そのあとの「1」は1号を表し、「荒川1号水準点」という意味合いになります。実はこの水準点は、それまでに内務省が設置した荒川筋の水準点を補完する目的で、昭和五年に新たに荒川筋に設置された十五ヶ所(内二ヶ所は入間川筋に設置)の水準点の一つです。記録によれば、諏訪神社境内の基準点を1号とし、荒川の上流方向に向かって水準点の設置が行われています。 (以上)

荒川は大正13年に岩淵水門が完成、そして昭和5年には荒川放水路が全開通した。その開通した年に設置されたということになる