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三遊亭円之助 小円朝を襲名 (読売新聞夕刊・2005-05-02)
 落語家の三遊亭円之助が真打ちに昇進し、四代目三遊亭小円朝=写真=を襲名した。10日まで、東京のお江戸両国亭で披露興行を行っている。
 新・小円朝は35歳。父親は亡くなった三遊亭円之助で、1992年に柳家小三治門下で前座になった。いったん落語家を辞めた後、96年に円楽党の三遊亭円橘門下で再スタート。97年、二ツ目に昇進した際に、父親の名跡を継いでいた。
 「大師匠(三遊亭円楽)からは4年ほど前に襲
名の話が出ましたが、先代の三十三回忌が終わってからにしてもらった。高座姿を実際に拝見したことはないけれど、録音を聞くと″明治男″のにおいがする。こういった雰囲気や芸をそしゃくして後世に残せれば」
 小円朝は、明治の名人・三遊亭円朝直系の名跡。三代目小円朝は、「眼の芸」と言われたきめ細かい描写で知られる。先代円之助、円橘はその門人で、三代日の死後、円橘は円楽一門に移った。新・小円朝は、孫弟子にあたる。
 「『小円朝全集』を教科書にして、『あくび指南』など、ゆかりの演目を身に着けているところです。とはいえ、人それぞれに個性があるので、芸を維承するとともにオリジナリティーも打ち出さなければ。好きなのは『大工調べ』など、職人が登場する噺。江戸っ子として言葉を大事にしながら、自分の世界を作って行きたいですね」



-浮間わいわいねっと-