茶吉尼天(弘法尊院)
稲荷社
【弘法尊院 施設案内】
本堂石仏群弁財天像|茶吉尼天|本尊
「出世開運稲荷−茶吉尼天(ダキニテン)
ご真言 のうまくさまんだ ぼだなん きりくそわか」
と掲示されている。
茶吉尼天、元は生きた人間を殺害してその肝を食す鬼神であったが御仏の怒りに触れてその通力を封じられた。しかしこの鬼類は人の肝でしか命を繋げないため御仏は、むやみな殺生をしないようにと「半年先に命終する人間を予知する」通力を授けた。そして命終の後に肝を取るようにと諭したといわれる。
以来、陀枳尼天のこの予知の通力を得るために、多くの修験者や密教系僧侶達が信仰の対象とした。しかし元が元であるために、神なのか魔なのかが判然としない。
【関連】 →松月院(赤塚) →普門院(赤羽)

蟇股(かえるまた)の栗 真言密教では、稲荷神をインド伝来の鬼神・ダキニテン(陀枳尼天)と同一であるとしています。
 稲荷は二つに分類されます。五穀と養蚕を司る穀物神・農耕神としてのウカノミタマ(宇迦之御魂・倉稲御魂)で稲荷明神として知られています。このお稲荷さん(稲荷神)は、京都の伏見稲荷大社が信仰の発祥神社で、一般に伏見稲荷として知られ、全国三万余りの社の総本社となっています。この社と合わせ、佐賀・祐徳稲荷大社、茨城・笠間稲荷神社を日本三大稲荷と呼びます。
また、神社ではありませんが、愛知・豊川稲荷(正式名:円福山妙厳寺)は仏教のダキニテン(茶枳尼天)を稲荷神として祀ります(江戸の名奉行・大岡越前守が信仰したことで知られます)。
写真左は稲荷堂の天井付近にある「蟇股(かえるまた)」ですが、そこにも栗を見付けて、さすがは二度栗山だと感心した。
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