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<Enjoy 子育て in 浮間>その2「浮間っ子は虫歯が多い」   2005/06/11
 標題の「浮間っ子は虫歯が多い」ですが、実はこれ、かかりつけの歯医者さんのつぶやきだったのです。

 その先生は「浮間地区の子どもはどうも他所より虫歯が多いのじゃないだろうか」と言うのです。昔と違って子どもの虫歯の率は都会も田舎も今は差がなくなりましたが地域差はやはりあるそうです。それに学区間格差も。先生は具体的データをお持ちだったわけではありませんが、業界というか仲間内でのお話などでそう感じられるようでした。
バックデータはすぐ得ることができました。見てびっくり。先生の直感はほぼ当たっていました。平成16年度の小学6年生1人平均永久歯むし歯本数(処置歯+未処置歯)の北区平均は男子1.26本、女子1.50本。しかし、浮間地区の3小学校のうちある学校の6年女子はなんと5.09本もあるのです。逆にうんと低い学校もあります。理由は分かりません。ただ、全体として「浮間っ子はむし歯が多い」ということは言えるだろうと結論づけました。
しかし、学校ごとの生数字は書くのはしばらく遠慮しようと思います。虫歯が多い理由もはっきりしないし、あまりに差が極端だからです。学校比べをするのが目的ではありません。背景事情をよく調べてみたいと思います。

問題はどうしたらむし歯を減らせるか。一番当たり前なのは「歯磨きを励行すれば虫歯にならない」。子どもたちが歯磨きを励行すればむし歯は減ります。これに関連して学校での洗口所の整備状況がむし歯の本数に相関するのでは、という見方があります。「うちは児童数がかなりいて昼食後に児童が洗面所に群がる状態なので歯磨き指導まではできていません。くちゅくちゅ指導までです」とおっしゃる学校もありました。最近の新設校では歯磨きスペースも考慮した設備になっているそうです。

しかし、学校の指導、設備に話を進める前に、少し乱暴な言い方ですが「むし歯予防は家庭の責任」と私は言いたいと思います。朝はともかく、ゆっくりできる夜にでも子どもさんの歯磨きを見てあげてはどうでしょうか。基本的な生活習慣の確立は子育ての基礎と言いますから。

かくいう私は様々な生活習慣病に悩んでおり、おまけに歯もいよいよ駄目に。きちんと磨いてこなかったツケが回ってきています。「先生、子どもたちに偉そうに言える状態じゃありませんよね」と言うと、歯医者の先生はこう言いました。「いやいや、私だって40歳代まではろくに磨いたことないですよ」。子どもたちには聞かせられませんよね。大人は勝手といえば勝手です。
                          谷口 泰三 ( メールはこちらへ