宝篋印塔(ほうきょういんとう)
宝篋印塔
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宝篋印塔説明図

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本堂弘法大師像タイ国の釈迦像・涅槃像
広重「川口の渡し善光寺」|現代の渡し場跡
江戸名所図会本堂内|宝篋印塔
川口市指定有形文化財(考古資料)
    善光寺の宝篋印塔
                (昭和52年5月10日指定)
  宝篋印塔は、もとは宝篋印陀羅尼経を納める塔を意味し、法隆寺の国宝「橘婦人厨子」(奈良時代前期)の扉絵にも描かれています。鎌倉時代の中頃からは、墓碑や追善塔に転化されるようになりました。その様式には、「関東式」と「関西式」とがあり、関東式は、反花座を有し、その上に基礎台座、塔身、笠、相輪が重なり、笠の四隅には隅飾突起が見られます。
  この「善光寺の宝篋印塔」は、台座にこの時代特有の格狭間が彫られ、向かって左側に「元享二壬成年造立」、右側に「妙序上人八月二十三日」の文字が刻まれています。反花座の連弁も豊満な造りとなっており、塔身には、輪郭の中に梵字で金剛界四払種子が彫刻してあります。妙序上人は、浄土宗の尼僧ではないかと考えられています。上部の相輪が欠如していることは惜しまれますが、県内でも数少ない鎌倉時代の作品として貴重な存在です。
  川口市教育委員会(現地掲示)

 場所は、墓地に入りすぐ右折した奥です。

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