降魔釈迦像        真言宗豊山派  西光院  川口市戸塚2-6-29
降魔釈迦像
釈迦は当初、2人の仙人のもとで思想を学んだが、どの教えも彼を満足させず、釈迦は5人の修行仲間と共に苦行に突入した。しかし、体を痛めつけたり断食をしても悟りに至る事はなく、“何事も極端に走るのではなく中道が肝心”と苦行の無意味さに気づき、35歳で6年続けた苦行を止めた。他の苦行者は彼を脱落者として嘲笑した。
釈迦はネーランジャラー河の岸辺で村娘スジャータが作ってくれた“牛乳がゆ”を食べて体力を回復させると、ガヤー村の菩提樹の下で静かに座禅を組んで瞑想に入った。悪魔が悟りを妨害する為に大軍を送ったが、釈迦はこれをことごとく調伏し、瞑想開始から49日後の12月8日未明に悟りを開き、彼は「菩薩(修行者)」から「仏陀(覚醒者)」となった。ガヤー村は後に仏陀が悟った場所として“ブッダガヤ”と呼ばれるようになる。
※魔物を打ち倒して悟りを得たことを、仏教では「降魔成道(ごうまじょうどう)」という。これを祝い12月8日には成道会(え)が行なわれる。