西福寺(川口市) 観音堂・本堂 真言宗豊山派  川口市大字西立野420 電話 048-296-3931
西福寺


西福寺  所在地 川口市大字西立野
 西福寺は、真言宗豊山派の寺で、弘仁年間(810〜824)に弘法大師が国家鎮護のため創建したと伝えられる古刹である。寺内には、三重塔と観音堂がある。
 ここの三重塔は、三代将軍家光公の長女千代姫が奉建したもので、高さ約23メートルあり、県下では一番高い木造の建物である。棟札銘文によると、この塔は、元禄6年(1693)3月27日に建立完成されたもので、かっては、櫓を組んで塔の頂上まで参詣者に登らせたときもあったが、現在では廃止されている。塔は、鉄製の釘を一本も使わず細工によって作り上げてあり、構造は方三間で、一層の天井から真上に一本の柱をたて、その柱から二層・三層の屋根に梁を渡しバランスをとって、風にも地震にも耐えるように工夫されている。一層の天井付近にある「蟇股(かえるまた)」には、十二支を表す動物の彫刻が刻まれ、方向を示している。
また、入口正面にある観音堂には、西国、板東、秩父札所の百の観音像が安置され、この一堂を参詣すれば、百ヶ所の観音霊場を参詣したのと々だけの功徳(御利益)があるとされ、春秋の行楽シーズンには、多くの参詣者で賑わうところである。
  昭和58年3月  埼玉県 (案内板より)

本堂
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阿弥陀如来 spacer
本堂
【西福寺本堂】
観音堂が正面にあり大きいので本堂と勘違いしそうですが、観音堂の右手に入ったところが本堂。 本尊は阿弥陀如来。 西福寺は新西国観音霊場の第26番札所です。 また、観音堂裏手には下の石柱が立っています。これには、四国八十八箇所 第54番、東越谷 南江戸道、文化6年(1809)7月の銘があります。

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新西国観音霊場の第26番spacer

四国88箇所巡り第54番

左の写真は、釈迦の弟子で賓頭盧尊(びんずるそん)。
通称「おびんずる様」と呼ばれ、堂の前に置かれている 「なで仏」で、病んでいる部位をなでると除病の功徳があるといわれる。
お釈迦様が在世のころ、特別の神通力の持ち主であった賓頭盧尊者が、その神通力を世の人々に自由自在に誇示して見せたので、お釈迦様がお怒りになって、「お前は究極の悟りを得ず、この世にとどまって仏法を守り、人間の病を癒し、多くの衆生を救いなさい」と命令された。尊者はお釈迦様の言葉を守り、今に至っても人々を救う菩薩である。
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