羽盡神社(はぞろじんじゃ)   川口市大字芝5379-1
羽盡神社(川口市芝)
一の鳥居 末社3
荒波々喜社 末社2 猿田彦大神

秋草双雀鏡
 この鏡は神器として当神社に奉納されたもので、直径19cm、厚さ1mm(縁の厚さ3mm)の円鏡である。鏡背に施された図様は、その名の通り秋草の乱れる中で二羽の雀が飛び交う様子が見られ、右上部には、禾本科(かほんか)植物の一草にとまる一匹のこおろぎ、その下をうねり流れる小川のせせらぎ、といった写生的な構図をとっている。鏡面には次の銘文が刻まれている。
「奉納神器 武蔵国足立郡芝阜杜 号 羽盡 曽呂唱比此云波 大明神
及羽明玉神也縁起之 書先年遇 池魚之決 予 恐 後人竟失 神号因録
之如此而己維持 建武弐歳乙亥春三月十五日 大中臣実氏敬白」
銘文の内容は、先年羽盡神社の縁起が亡失してしまったので、後世の人のためにその神号記しておくというものである。建武2年(1335)の年紀が入っているが、文体は後世のものとされている。
(平成元年3月17日 県指定)
   川口市教育委員会の解説を引用  →川口市文化財リスト

秋草双雀鏡

↑ページの先頭