戸田の水神宮

【戸田の水神社】
  創立など詳しいことはわかりませんが、正面の「水神宮」の碑には寛政八年(1769)の銘があります。
  古くは荒川の端にあったもので、新堤防ができてから移され、川岸に住む人々の氏神様のようになっています。
  境内の正面には、「水神宮」や「船玉大明神」(船の守り神)と刻まれた大きな石碑が鎮座しています。また、「山王大神」や、茨城県の大杉神社から勧請した「大杉大神」(航海安全の神)などの石碑も合祀されています。
  この神社の祭礼は、7月14日、15日ですが、最近ではその日に近い日曜日に行われています。この祭礼のときに飾られる獅子頭は、もとは荒川のそばにあった羽黒社に古くから伝えられてきたものです。色や形、大きさとも威容を誇る獅子頭で、市の指定文化財となっています。昔は、その年にはじめて採れたキュウリをこの水神社に供え、この後に荒川に流してからでないと泳ぐことができないとされていました。
  平成8年 戸田市教育委頁会