洞雲寺 さいたま市岩槻区加倉4-21-1 曹洞宗
【洞雲寺と山門】
所在地 さいたま市岩槻区加倉4-21-1
洞雲寺は、曹洞宗に属し、入間郡越生町にある龍穏寺のまつで、本尊は釈迦如来を安置いている。
言い伝えによると、昔、ここに塚があって毎夜鬼火がもえ、不思議なことが続いた。そこで、城主太田美濃守資頼は、龍穏寺の布州東幡禅師のほまれ高きを聞き、師を招き21間の祈祷をして鎮めた。その功と徳をして禅師のために寺を建立し、加倉山洞雲寺を開山した。また、資正はこの地に隠棲し入道となり三楽斉と号した。時に天文元年(1532)4月のことである。
宝永年間(1704〜11)の大火により当時の本堂は焼失したが、この山門だけは類焼を逃れ、大幅な改修が加えられているが、頭貫の木鼻に古い様相をうかがうことができる。昭和37年9月10日、市指定有形文化財(建造物)となる。
<現地掲示物を修正>