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広重の名所江戸百景「王子 瀧の川」
広重の名所江戸百景「瀧の川」 【金剛寺案内】
本堂本尊山門仏足跡
弁天堂・像釈迦堂・像
大師修行像石仏水子地蔵
広重の名所江戸百景「瀧の川」

絵の石神井川は手前が上流になる。右手、崖の上にちょっぴり屋根を見せているのが金剛寺、別名紅葉寺である。絵の橋は松橋で大正末期まであったそうだ。参道の紅葉橋は松橋の下流に架かる橋で崖に隠れて見えない。昔の紅葉橋は今よりさらに50mほど下流にあったそうだから余計見えにくい。
そして手前の赤い鳥居が松橋弁天さんである。頼朝が戦勝を祈願して、ここに太刀一振りを寄進したと記録にある(『新編武蔵風土記稿』)。弘法大師の作と伝えられる石の弁天さんは、はじめ鳥居だけを見せ、ご自身は洞穴の奥に鎮座ましましていた。その後、洪水と護岸工事が交互に続いてるうち、穴からお出ましになり、中腹に祠をお構えになった。が、それも戦災で焼け、現在は金剛寺の本堂に間借りのわび住まいらしい、と言う説や、弁天像も頼朝が奉納した太刀もすでに失われて無い説などある。
瀧の川 左の写真は絵の描かれたポイントを探して撮ったもの、写真の橋は紅葉橋で、松橋はさらに一本下流(写真奥方向)に架かっている。紅葉橋右側の木立の中に金剛寺がある。
絵の弁天堂はコンクリートで覆われてしまい、細くなった川の流れだけが昔と途切れず続いている。